【おすすめ小説】この世の者ではない者たちが開く夜の市に迷い込む。『夜市』
今回おすすめさせていただく小説は、角川ホラー文庫出版、恒川光太郎さんのホラーミステリー作品『夜市』をご紹介させていただきます。ホラー好きな方必見です!
第12回日本ホラー小説大賞も受賞した『夜市』の魅力に迫ります。
『夜市』が持つ魅力とは
不気味な和の世界観
子供の頃、多くの方がお祭りに行った経験あると思います。
この物語も、とある兄弟が近くで開かれたお祭りに遊びに行ったことをきっかけにすべてが始まります。
「幼い兄と幼い弟、二人がお祭りに夢中になっているうちに、周りの様子がおかしなことに気が付きます。
そこは、この世のものではない者たちによって開かれる「夜市」だったのです・・・。」
と、まぁここまでですとありがちな設定だとか、妖怪ものだったら意外と可愛らしい物語なんじゃないかとおっしゃられる方がいらっしゃると思いますが、この作品に関しては一味違います。
ホラーミステリーとカテゴリー分けされているように、かなりどぎついホラー要素が盛り込まれおり、大人が読んでも活字を追っていき情景を頭の中で映像化するごとに肌寒くなってきます。
巧妙にちりばめられた伏線
『夜市』基準となるとなるカテゴリーはホラーですが、実は作中にいくつかの謎があり、物語終盤でそれらの謎の真相が解き明かされていくというミステリー要素も持ち合わせています。
大胆な伏線もありますが、恒川さんならではの絶妙な言い回しで巧みに伏線の違和感を消し去っているため読者は確実に騙されてしまいます・・・。
どんでん返しレベルの衝撃の結末に私の場合は結構、度肝抜かれましたね(; ^^)
過去を振り返りながら展開するストーリー
物語の合間に登場人物たちの過去の回想の場面が複数回登場し、視点が「現在の場面」と「過去の場面」を行ったり来たりしながらストーリーは進んでいきます。そして終盤までは物語の謎がどんどん深まっていくため、読み始めたら絶対結末がどうなるのか知りたくなると思います!
そして美しさすら感じるラストに読んだ方は心を奪われてしまいます・・・。
こんな方にはおすすめ!
- 不思議な物語を読みたい!
- ホラー要素の強い作風が好き・・・。
- 鮮やかな伏線回収が好き!
- 最後は感動したい!
↓ホラーは好きだけど怖すぎるホラー作品はさすがに無理!という方には、
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怖いけど読んじゃう!ちょっぴり怖いホラー小説7選!-本と珈琲と雨の音
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は角川ホラー文庫から、恒川光太郎さんの『夜市』をご紹介させていただきました。
不気味で謎だらけ、そして日本文化独特の怖さを巧みに操る和風ホラー『夜市』。
どうか興味のある方はぜひ一度お手に取ってみてください・・・。
最後までお付き合いいただきまして誠にありがとうございます。
今回の記事がみなさまの次の一冊を選ぶ参考になれば幸いです( '▽')>
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