本と珈琲と雨の音

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お腹が鳴る!美味しそうな料理が出てくる心温まるおすすめ感動小説10選!

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食べることを愛している人々は、つねに最良の人々です。』 by ジュリア・チャイルド(「アメリカの料理の母」と呼ばれる料理研究家

 

美味しい料理を食べるときって幸せを感じますね・・・。

ということで今回は、思わずよだれが出ちゃいそうになる、美味しそうな料理が出てくるお店を舞台に繰り広げられる心温まるおすすめ感動小説をご紹介して参ります!

 

『神様の定食屋』 (双葉文庫)

神様の定食屋 (双葉文庫)

神様の定食屋 (双葉文庫)

 

 亡き両親が遺したのは定食屋「てしをや」。

しかし全く料理ができない哲史が思い悩み、ふととある神社に立ち寄る・・・。

 

真心込めた手料理を介して、人から人へ想いが繋がってきます。

いつの時代も思いのこもった手料理は人の心を温め救う力があると思わせてくれるような心がほっと温まる至極のストーリーです。

 

 両親を事故で失った高坂哲史は、妹とともに定食屋「てしをや」を継ぐことに。

ところが料理ができない哲史は、妹に罵られてばかり。ふと立ち寄った神社で、「いっそ誰かに体を乗っ取ってもらって、料理を教えてほしい」と愚痴をこぼしたところ、なんと神様が現れて、魂を憑依させられてしまった。魂に料理を教わる代わりに、その魂が望む相手に料理を振舞い、未練を解消してやってほしいということらしい。
母親から息子へ。店主から常連へ。姑から嫁へ、夫から妻へ――。
料理には誰かの想いがこもっていることを実感する、読んで心が温まる一冊。

 

 

弁当屋さんのおもてなし ほかほかごはんと北海鮭かま』 

弁当屋さんのおもてなし ほかほかごはんと北海鮭かま (角川文庫)
 

北の大地・北海道を舞台にした物語です。

恋人に裏切られ傷ついた心を抱えたまま北海道でのOL生活を送る 千春は、ある日の仕事帰りに見つけた一軒のお弁当屋さんに立ち寄ると・・・。

 

ちゃんとお弁当作るのって結構手間がかかってなかなか大変ですよね( ;^^)

この物語を読んでいるとこんなお弁当屋さんが近所にあったらなぁなんて思ってしまいました。

登場人物たちのキャラもユニークで笑いどころもあり、最後には心のスキマを温かく埋めてくれるような優しくてほっこりする物語です。

作中に登場する卵焼きも美味しそうです・・・。

 

 「あなたの食べたいもの、なんでもお作りします」恋人に二股をかけられ、傷心状態のまま北海道・札幌市へ転勤したOLの千春。仕事帰りに彼女はふと、路地裏にひっそり佇む『くま弁』へ立ち寄る。そこで内なる願いを叶える「魔法のお弁当」の作り手・ユウと出会った千春は、凍った心が解けていくのを感じて―?おせっかい焼きの店員さんが、本当に食べたいものを教えてくれる。おなかも心もいっぱいな、北のお弁当ものがたり!

 

 

『 東京すみっこごはん』(光文社文庫)

東京すみっこごはん (光文社文庫)

東京すみっこごはん (光文社文庫)

 

どんな豪華な料理も一人で食事するとなるとやはりどこか寂しいものです。

誰かと一緒にご飯を食べることの幸せを再確認させてくれる一冊だと思います。

何の縁もゆかりもない他人同士が集い、お金を出しあって一緒にご飯を食べる、結構突飛な設定ですがこれがなかなか面白い。(笑)

 

ストーリーもしっかり組み立てられてはいるのですが、内容はそれほど重たくないので気楽に読んでいただけると思います。

 

商店街の脇道に佇む古ぼけた一軒屋は、年齢も職業も異なる人々が集い、手作りの料理を共に食べる“共同台所”だった。イジメに悩む女子高生、婚活に励むOL、人生を見失ったタイ人、妻への秘密を抱えたアラ還。ワケありの人々が巻き起こすドラマを通して明らかになる“すみっこごはん”の秘密とは!?美味しい家庭料理と人々の温かな交流が心をときほぐす連作小説!

 

 

『きまぐれ夜食カフェ マカン・マラン みたび』

きまぐれな夜食カフェ - マカン・マラン みたび (単行本)

きまぐれな夜食カフェ - マカン・マラン みたび (単行本)

  

様々な悩みを抱えた人たちが救いを求めて集まるカフェ「マカン・マラン」。

このお店の店主・シャールは彼らにきまぐれ料理でもてなします。

 

現代社会において、誰もが抱えてしまうかもしれないリアリティある日常的な悩みがいくつも登場するため、特に社会人として生活している方は登場人物たちの悩みについつい共感しながら読んでしまうと思います。

マカン・マランの店主・シャールの深い思いやりと真心こもった体に優しい料理に癒されること間違いなしです!

 

元超エリートのイケメン、今はドラァグ・クイーンのシャールが夜だけひらくカフェ「マカン・マラン」。今回のお客様は、匿名のクレームを繰り返すアラサーOL、美味しさがわらかなくなってしまった若手料理人など。彼らにシャールが用意した《きまぐれ》料理とは――? 
圧倒的人気のお仕事&お料理小説、リクエストにおこたえして第三弾が登場です!

 

 

『情熱のナポリタン BAR追分』(ハルキ文庫)

情熱のナポリタン―BAR追分 (ハルキ文庫)

情熱のナポリタン―BAR追分 (ハルキ文庫)

 

 "ねこみち横丁”という路地奥に佇む「BAR追分」。

この店には、両親の離婚で離れて暮らす兄弟、一人息子を育てるシングルマザー、劇団仲間に才能の差を感じ始めた男など人生の分岐点に立った人々が集う。

みんな色々ある、だけどここに来れば心のお腹も満たされる、そんな酒場の人情劇に読めばきっと癒されること間違いなしです!

 

計4話を収めた本書は、脚本家をめざす青年を軸に物語が進んでいく。コンクールに送るためのシナリオを書き上げた青年は、応募前にある女性の意見を聞きたがっていた……。山梨県から訪ねてきた弟とグラスを傾ける兄、一人息子を育てるシングルマザー。やがて青年は、情熱がすべての壁を打ち破ると信じ、歩み出す。お好み焼きや親子丼、ナポリタンなどの食べ物だけでなく、新宿に実在する大型書店やカレー店なども効果的に使われ、登場人物たちの息遣いがリアルに伝わってくる。

酒場という場所で流れるゆったりとした時間に身をゆだねるなら、読後はきっと優しく穏やかな気持ちになるだろう

 

 

四十九日のレシピ』(ポプラ文庫)

([い]4-2)四十九日のレシピ (ポプラ文庫)

([い]4-2)四十九日のレシピ (ポプラ文庫)

 

 愛する妻・乙美が亡くし残された自分と娘。

残された二人は深い悲しみを抱えてしまいます。

しかし、そこに現れたのはかつて乙美の教え子だった金髪の少女・井本だった。

井本は生前乙美が作っていたとあるレシピを持ってきます。

 

避けることのできない愛する者の死という重たいテーマながら、魅力的なキャラクターによって暗くなりすぎず、かつ料理を通して読者の心に訴えかける人の深い愛情の物語に思わず涙がこぼれます・・・。

 

妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。そこにやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えにきたのだった。

 

 

『ちどり亭にようこそ ~京都の小さなお弁当屋さん~』

京都の姉小路通沿いに店を構えるのは仕出し弁当屋「ちどり亭」。

お茶目な女店主とバイトの青年が織りなす人情ドラマにほっこり心が癒されます。

背伸びしなくて良い設定や飾らないストーリー性で気疲れすることなくスラスラと読めてしまうと思います。

しかし、大衆向けのお弁当屋さんながら店主の丁寧な調理シーンの描写は京都独特の品格を感じます。

 

あまり深く考え事をせずに読める一冊をお探しの方には特におすすめさせていただきたいです。

 

昔ながらの家屋が残る姉小路通沿いにこぢんまりと建つ、仕出し弁当屋「ちどり亭」。店主の花柚は二十代半ばの美しい女性。しかし、なぜか毎週お見合いをしている。いつも残念な結果に終わるのを知ったバイトが「結婚したいんですか?」と尋ねると「お見合いがライフワークなの」と答える、お茶目な人だ。そんな彼女が心をこめて作る最高に美味しいお弁当を食べれば、どんな人でも笑みがこぼれてしまう。ちどり亭を舞台に紡がれる幸せな物語、存分にご賞味を。

 

 

『風のベーコンサンド 高原カフェ日誌』(文春文庫)

風のベーコンサンド 高原カフェ日誌 (文春文庫 し 34-19)

風のベーコンサンド 高原カフェ日誌 (文春文庫 し 34-19)

 

 奈穂は自分の生活を変えるため勤めていた出版社を辞め、やや寂れ気味の高原でカフェ「ひよこ牧場」を始めます。

地方ならではの新鮮な食材を用い、栄養満点のカフェ料理を提供していきます。

そんな「ひよこ牧場」を訪れる個性豊かなお客様。しかし彼らはみなそれぞれに悩みを抱えていて・・・。

 

時に美味しいご飯は人にもう一度立ち上がる勇気を与えてくれる。

奈穂とひよこ牧場に集うさまざまな人々が紡ぐほっこり心温まるストーリー。

 

心の痛みに効く、とびっきりのカフェご飯!

東京の出版社をやめ、百合が原高原にカフェを開業した奈穂。
かつてペンションブームに沸いたが、今はやや寂びれ気味の高原にやってきたのは、離婚を承諾しないモラハラの夫に耐えかね、自分の生活を変えるためだった。
そんな背水の陣ではじめた奈穂のカフェには、さまざまな人が訪れる──。
離れた娘を思う父、農家の嫁に疲れた女性、昔の恋に思いを残した経済アドバイザー……。
「ひよこ牧場」のバターやソーセージ、「あおぞらベーカリー」の天然酵母のパンや地元の有機野菜など、滋味溢れる食材で作られた美味しいご飯は、そんな人々に、悩みや痛みに立ち向かう力を与えれくれる。
奈穂のご飯が奇跡を起こす6つの物語。

 

 

『おまかせ満福ごはん』(スターツ出版文庫)

おまかせ満福ごはん (スターツ出版文庫)

おまかせ満福ごはん (スターツ出版文庫)

 

大阪の地に佇む一軒のお店。このお店の店主・ハルは世界でたったひとつの幸せな味がする料理を作るとの噂。

大阪の商店街が舞台ということもあって登場人物たちがみんな優しく、読んでいる方まで自然に優しい気持ちになれると思います。

中でも店主・ハルはおそらく最も優しく、深く大きな器の持ち主であるという印象を受けます。

 

ちょっと肩の力を抜いてハルや商店街の温かい人々たちのほのぼのとした人情劇を覗いてみるのも良いかもしれません。

 

 大阪の人情溢れる駅前商店街に一風変わった店がある。店主のハルは“残りものには福がある”をモットーにしていて、家にある余った食材を持ち込むと、世界でたった一つの幸せな味がする料理を作ってくれるらしい。そこで働く依は、大好きな母を失った時、なぜか泣けなかった。そんな依のためにハルが食パンの耳で作ったキッシュは、どこか優しく懐かしい母の味がした。初めて依は母を想い幸せな涙を流す―。本替わりのメニューは、ごめんね包みのカレー春巻き他、全5食入り。残り物で作れる“満福レシピ”付き!

 

 

『食堂のおばちゃん』(ハルキ文庫)

食堂のおばちゃん (ハルキ文庫)

食堂のおばちゃん (ハルキ文庫)

 

 絶対美味しいド定番な定食が次々登場してきて、活字を追うだけでお腹が鳴りそうになります・・・。

斬新なアイデア料理などは出てきませんが、素朴で温かくてどこか懐かしい味のする料理は心までも満たしてくれるようです。

気負わないで良い食堂で繰り広げられる人と人との繋がりの物語。

 

読んでいる最中はもちろん読了後もほんわかした気持ちになれる作品です。

 

焼き魚、チキン南蛮、トンカツ、コロッケ、おでん、オムライス、ポテトサラダ、中華風冷や奴…。佃にある「はじめ食堂」は、昼は定食屋、夜は居酒屋を兼ねており、姑の一子と嫁の二三が、仲良く店を切り盛りしている。心と身体と財布に優しい「はじめ食堂」でお腹一杯になれば、明日の元気がわいてくる。テレビ・雑誌などの各メディアで話題となり、続々重版した、元・食堂のおばちゃんが描く、人情食堂小説。

 

最後に

いかがだったでしょうか。

作った人の心のこもった美味しいご飯を食べているとなぜだか気持ちが落ち着いてきたり、この上なく幸せを感じたり、明日から頑張れそうな元気が湧いてきたりと美味しいご飯にはお腹を満たす以上のパワーがあるということに気づかされます。

今回ご紹介させていただいた作品はどれもお腹も心も満たしてくれるような物語ばかりですのでぜひ一度お手にとってみてはいかがでしょうか。

今回の記事がみなさまの次の一冊を選ぶ参考になれば幸いです( '▽')>

 

 

 

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