本と珈琲と雨の音

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号泣間違いなし!本気で泣ける感動のおすすめ恋愛小説10選!

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 『恋はまことに影法師、いくら追っても逃げていく。こちらが逃げれば追ってきて、こちらが追えば逃げていく。』
by シェイクスピア(劇作家)

 

恋心ってやつはどんなに時代は変わってもいつのでも変わらず人の心にありつづけるようですね。

 

様々な登場人物たちが恋に落ちる。

その恋の行方はハッピーエンドかもしれないし、バッドエンドかもしれない。はたまたそのどちらともつかないような結末を迎えるかもしれない。恋の行方は神のみぞ知る、といったところでしょうか・・・。

ということで今回は、数ある恋愛小説の中から思わず涙がこぼれ本気で感動してしまう!そんなおすすめの恋愛小説をご紹介して参ります。

 

 

 

 『桜のような僕の恋人』(集英社文庫)

桜のような僕の恋人 (集英社文庫)

桜のような僕の恋人 (集英社文庫)

 

 晴人と美咲は互いに信頼し合し愛し合っている恋人同士。

しかし、美咲は急速に年老いていく病を発症してしまう・・・!

ある二人の儚い恋の物語。

 

今、自分を含め自分の周りにいる大切な人が健康に生きていけているということは当たり前なことなんかじゃないと気づかされました。

自分が当たり前だと思っていたことがこんなにも幸せなことだったのかとハッとさせられるストーリーでした。

 

 美容師の美咲に恋をした晴人。彼女に認めてもらいたい一心で、一度は諦めたカメラマンの夢を再び目指すことに。そんな晴人に美咲も惹かれ、やがて二人は恋人同士になる。しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。美咲は、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまったのだった。老婆になっていく姿を晴人にだけは見せたくないと悩む美咲は…。桜のように儚く美しい恋の物語。

 

 

 『最後の夏 -ここに君がいたこと-』(スターツ出版文庫)

最後の夏-ここに君がいたこと- ※S文庫 (スターツ出版文庫)
 

小さな田舎町で育った3人の幼馴染の物語。

物語が進むにつれ3人のそれぞれの想いが交差して途中、胸が締め付けられました。

そして悲しい真実が明かされていく物語終盤には涙が溢れて止まりませんでした。

まとまりのある文章とシンプルなストーリー展開で構成されているのでとても読みやすいですが、ラストには本気で感動してしまいます。

 

小さな田舎町に暮らす、幼なじみの志津と陸は高校3年生。受験勉強のため夏休み返上で学校に通うふたりのもとに、海外留学中のもうひとりの幼なじみ・悠太が突然帰ってきた。密かに悠太に想いを寄せる志津は、久しぶりの再会に心躍らせる。だが、幸福な時間も束の間。悠太にまつわる、信じがたい知らせが舞い込む。やがて彼自身から告げられた悲しい真実とは…。すべてを覆すラストに感涙!

 

 

『 夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(スターツ出版)

夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく

夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく

 

  青春

という言葉がふさわしい純粋さ、美しさを感じるストーリーです。

二人の出会いから心の距離が縮まっていく過程が丁寧に描かれていてどんどん物語に引き込まれていくようです。

タイトルに込められた意味に気づいたとき、心が震えます・・・。

 

ある事情から優等生を演じている茜。
そんな茜を見抜くように、隣の席の青磁から「嫌いだ」とはっきり言われ
ショックをうける。自由奔放な彼を嫌っていた茜だけど、孤独と窮屈さで
どうしようもなくなっていた自分を救ってくれたのは、青磁だった。
青磁の隣で過ごす時間は、茜の気持ちをゆっくりと溶かしていき…。
少年の秘密とタイトルの意味を知った時、涙が止まらない! 

 

 

『三日間の幸福』(メディアワークス文庫)

三日間の幸福 (メディアワークス文庫)
 

 一度読み始めたら、止まりません!

登場人物の心理描写が素晴らしく、ストーリーも面白いのでどんどん読み進めちゃうと思います。

幸福とはなにか」を考えさせられる作品でした。

シリアスな設定ながら読了後はきっと優しい気持ちになれる、そんな物語です。

 

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、俺の寿命は二か月を切っていた。ウェブで大人気のエピソードがついに文庫化。

 

 『いたいのいたいの、とんでゆけ』(メディアワークス文庫)

 タイトルは実に聞きなれたフレーズですが、ストーリーは非常に斬新なので読み始めると結末までまっしぐらだと思います。

切なさ・儚さ・優しさ。いろんなものが詰まった作品だと思います。

 

 

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。

「私、死んじゃいました。どうしてくれるんですか?」
何もかもに見捨てられて一人きりになった二十二歳の秋、僕は殺人犯になってしまった――はずだった。
僕に殺された少女は、死の瞬間を"先送り"することによって十日間の猶予を得た。
彼女はその貴重な十日間を、自分の人生を台無しにした連中への復讐に捧げる決意をする。
「当然あなたにも手伝ってもらいますよ、人殺しさん」
復讐を重ねていく中で、僕たちは知らず知らずのうちに、二人の出会いの裏に隠された真実に近付いていく。
それは哀しくも温かい日々の記憶。そしてあの日の「さよなら」。

 

 

 『余命10年』(文芸社文庫 NEO) 

余命10年 (文芸社文庫 NEO こ 5-1)

余命10年 (文芸社文庫 NEO こ 5-1)

 

 生きていることの意味を考えさせられる内容の濃い作品。

生々しささえ感じるリアルシビアなストーリー展開に胸がきつく締め付けられるようです。

不治の病に侵されながら、恋に落ちる茉莉。

衝撃の結末に涙が止まらない・・・。

 

死ぬ前って、もっとワガママできると思ってた。
二十歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。
笑顔でいなければ周りが追いつめられる。
何かをはじめても志半ばで諦めならなくてはならない。
未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。
そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。
衝撃の結末、涙よりせつないラブストーリー。


「死ぬ準備はできた。だからあとは精一杯生きてみるよ」

 

 

『ぼくらは夜にしか会わなかった』 (祥伝社文庫)

ぼくらは夜にしか会わなかった (祥伝社文庫)

ぼくらは夜にしか会わなかった (祥伝社文庫)

 

 作者の市川さんワールド全開といっても良い作品です。

この作風には合う方・合わない方いらっしゃると思いますが、合う方にはとても心に響く内容になっていると思います。

ご自分の現状に対して漠然とした不安・不満を抱えている方や周りに理解されない悩みをお持ちの方などはこの作品の伝えたいことがスッと胸に落ちてくると思います。

 

天文台赤道儀室で「幽霊」を見たと言う早川美沙子と、ぼくら級友は夜の雑木林へ出かけた。だが「幽霊」は現れなかった。彼女は目立ちたがり屋の嘘つきだと言われ、学校で浮いてしまう。怯えながらぎこちなく微笑む彼女に、心の底から笑ってほしくてぼくはある嘘をついた―。(表題作)そっとあなたの居場所を照らしてくれる、輝く星のように優しい純愛小説集。

 

 

『流れ星が消えないうちに』(新潮文庫)

流れ星が消えないうちに (新潮文庫)

流れ星が消えないうちに (新潮文庫)

 

 青春時代の思い出は必ずしも甘いものばかりではありませんよね・・・。

そんな青春時代を生きる3人の物語。

大切な人を失って傷だらけになった心。

登場人物の揺れ動く心理描写が丁寧に描かれ知らぬ間に感情移入してしまいます。

 

わたしはこれからも生きていくよ。

忘れないで、流れ星にかけた願いを――。永遠の別れ、その悲しみの果てで向かい合う心と心。切なさ溢れる恋愛小説の新しい名作。

忘れない、忘れられない。あの笑顔を。一緒に過ごした時間の輝きを。そして流れ星にかけた願いを――。高校で出会った、加地君と巧君と奈緒子。けれど突然の事故が、恋人同士だった奈緒子と加地君を、永遠に引き離した。加地君の思い出を抱きしめて離さない奈緒子に、巧君はそっと手を差し伸べるが……。悲しみの果てで向かい合う心と心。せつなさあふれる、恋愛小説の新しい名作。

 

 

『百瀬、こっちを向いて。』(祥伝社文庫)

百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)

百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)

 

 美しく切ない恋愛を通して、読者に「生きていくこととは何か」を訴えかける一冊。

結末へ向けっていく物語の運び方も巧みで非常に引き込まれる。

また、作中に登場する自然や町など様々な情景の描写も美しく、物語全体が何とも言えぬキラキラした雰囲気を醸し出しています。

 

「人間レベル2」の僕は、教室の中でまるで薄暗い電球のような存在だった。野良猫のような目つきの美少女・百瀬陽が、僕の彼女になるまでは―。しかしその裏には、僕にとって残酷すぎる仕掛けがあった。
「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなければよかった……!」 
恋愛の持つ切なさすべてが込められた、みずみずしい恋愛小説集。

 

 

ふがいない僕は空を見た』(新潮文庫)

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)

 

 この作品は20代や30代向けかなという印象です。

清く潔癖に潔白に生きていくという理想は持ち合わせながらも、現実はそんな美しいものばかりではないということも理解し受け入れ大人になる。

人の歪みや生々しさ、醜さと美しさを併せ持つ愛。

合う人には非常に魅力的な大人な作品。

 

高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだが―。姑に不妊治療をせまられる女性。ぼけた祖母と二人で暮らす高校生。助産院を営みながら、女手一つで息子を育てる母親。それぞれが抱える生きることの痛みと喜びを鮮やかに写し取った連作長編。R‐18文学賞大賞、山本周五郎賞W受賞作。

 

 

最後に

今回は本気で泣ける感動の恋愛小説をご紹介させていただきました。

時代が変わっても、またいくつになっても多くの人が生きていきながら恋をする。

そんな恋心や純粋な愛の物語は読む人の心を揺さぶり感動させることでしょう。

今回ご紹介させていただいた作品はどれも涙なしでは読めないものばかりですので、最近感動してないなぁという方や、壁にぶつかって人生立ち止まっている方などはぜひ一度お手に取って読んでいただきたいです。

みなさまの次の一冊を選ぶお役に立てれば幸いです( ' ')

 

 

 

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